2016-11-26 10:55 | カテゴリ:勉強や投資情報
『マーケットの魔術師』を読んでいます。
備忘録代わりにまとめてるのでちょっと紹介です。

この本は投資において多大な成功をした多数の人にインタビューをした本です。
そのため、著者は【ランダムウォーク仮説・効率的市場仮説】を明確に否定しています。
また、ファンダメンタル分析だけでは不十分でテクニカルの重要性を主張しています。

この本のいい所は、大成功しているトレーダーの貴重な失敗談や成功するに至った経緯等もインタビューに答える形でしっかり書いてある事です。
素人以前の驚くような失敗を経て大成功を手にしているトレーダーもいます。

以下は極々一部の抜粋。

著者:ジャック・D・シュワッガー
「テクニカル(タイミングを計る)とファンダメンタル分析を統合し、さらにリスク・コントロールを組み合わせることにより、小さな資金をかなり上回る額に増やせた」
→しかしその後失敗や成功を繰り返し、一定額以上資金を増やせなくなった

マイケル・マーカス(先物トレーダーとして10年間で資金を2500倍にした)
「ファンダメンタル、テクニカル、場味、この三つが揃った時、初めて最高のトレードが可能になる」
→その三つが揃った時は大相場になるのでトレンドフォローで、通常の5倍~6倍のポジションを取って爆益。それ以外のトレードは楽しいからやっているだけなのでトントンでオーケー。
→彼は上記の条件が揃った時に勝てるトレーダーであるが、大事なのは自分の勝てる条件が揃うまでトレードを我慢する事で成功率を上げる事だと言っている。
→しかし情報伝達速度の向上とプロトレーダーの増加と同じ戦略を取るトレーダーの増加でトレンドフォロー戦略は使えなくなった
→当時は商品は買って持っていれば誰でも儲かった。時代の流れに乗れた運が良かっただけとも言っている。
「一つのトレードアイデアに対しては常に資金の5%以下の金しか使わないこと」
→『タートル流投資の魔術』で1取引につき口座残高の3%~5%と言っているのと同じ考え。
「トレードをする時は常にストップ・オーダーを入れておくこと」
「自分のポジションに自信が持てなくなったらすぐに手仕舞う事。いつでもまた買えるのだから」
「利が乗っているポジションはできるだけそのままにしておいて、やられているポジションは早く切ること」
「自分のスタイルでトレードをすること。他人の真似をしても他人の悪い所と自分の悪い所が出てきてしまってうまくいかない」

「ブローカー(専門家)の話を聞くことが他のどの方法よりも手っ取り早く損する方法。トレードは孤独なものだから、自分で勉強しろ」
「相場は操られていると信じている人がいるけど、それはバカげている。僕は多くの偉大なトレーダーを知っているが、誰も相場を動かせる者なんていないと確信している」
→しかし、日本においては時価総額が低く、浮動株が少ない銘柄では仕手筋の操作する仕手株というのは確かに存在します。
→後、この人が活躍した市場は先物で、先物の操作は無理ですし、この人が活躍した時代はアルゴがいないですよね。
「株式については高い一株当たり利益(EPS)で、低い株価収益率(PER)の銘柄がベストの組み合わせ」

ブルース・コフナー(為替のインターバンク・通貨先物で世界屈指のトレーダーで10年間の年率87%を達成。前述のマーカスの下で働いていた)
「定期的に間違いを繰り返し、その度に反省し次はベストの判断を下すこと」
「どうして勝てる人と負ける人がいるのか分からないが、二つの事が大事。今日とは全く異なった世界の事について想像出来る能力とプレッシャーの中にあっても常に平静でいられる能力」
「優秀なトレーダーは訓練で育てられるが、私は30人教えて、そうなったのは5人だった。ダメだった人はインテリジェンスは素晴らしかったが、ポジションサイズが問題だった。優秀なトレーダーになった人は独立心が強く少数派で、誰も取らないようなポジションを取りつつも、自分に対するポジションサイズを承知していた」
「1取引につき資金の1%まで。相関性の高い市場に偏るポジションは取らない。ロングを持ったら必ず同時にショートも持つ」

→『投資で一番大事な20の教え』に書いてあったのと同じ「二次的思考で他人と違う事をしろ」と「レバレッジが一番大事」と同じ事を言っている。
→『タートル流投資の魔術』でも適切なレバレッジが一番大事と書かれており、それは1取引につき口座残高の3%~5%で、リスク管理の手法としてロング・ショート等を推奨している
「ポジションを取った根拠には必ずファンダメンタルの理由があるが、テクニカルな分析がファンダメンタルの構図を解き明かしてくれるということもある。相場は先行し、それはチャートに現れるのでファンダメンタルの裏付けがなくてもポジションを取る事はある」
「テクニカル分析には多くの真実が含まれていると同様に呪文のようなものである。テクニカル分析で将来を予測出来るという人は大げさ。テクニカル分析は過去を振り返るものであって、将来を占うものではない。テクニカル分析は温度計のようなもので、チャートに全然注意を払おうとしないようなファンダメンタル信望者は、患者の体温は測ろうとしない医者と同じで、愚か者以外の何者でもない。」

→チャーチストもファンダメンタル信者も否定していますね。
「今はファンダの方が重要。昔はトレンドフォローで勝てたが、今は皆がチャーチストになってしまい、テクニカルで勝てなくなった」
「トレードで完成されたシステムを作る事は難しい。なぜなら絶えずルールが変化しているから」
→先物市場におけるテクニカルの限界を認識しています
「大きなトレーダーが相場を操縦出来るとは思わない。短期的にはうまくいくかもしれないが、最終的には大きく損をするだろう。その市場本来のファンダやテクニカルに逆らって行うわけだから、たいていは損をして無残な結果を招く。相場を動かそうとしたトレーダーを何人か知っているが、結局はみんな沈んでいった」
→よく陰謀論のように相場は操縦されていると思い込む人がいますが、実際はそんな事はないようです
「トレードはゼロサムゲームの世界だから優れたトレーダーというのは全体の一握りしかいない」
「平凡なトレーダーは自分を中心に市場が成り立っていると勘違いする。『・・・になって欲しい』『・・・であればいいな』というのは破壊的な考えだ。そういった思考は市場の分析を放棄させてしまう」
「平凡なトレーダーへのアドバイスは第一にリスクマネジメントをしっかりする事。第二に『アンダートレード』(枚数を抑える)とする事」
「優れたトレーダの条件は精神的に強く、自分独自の考え方を持っていて、物事が極端に振れた時などは逆のことを考えられる者であり、絶え間のない訓練と、勝つことの出来るトレーダーへの一過程として、間違える事を恐れない事」


リチャード・デニス(先物のシステムトレーダーであり伝説的人物。トレーダーを育成してタートルズとして常勝軍団を作る)
※リチャード・デニスの教え子のタートルズが書いたのが『タートル流投資の魔術』
「自分の精神に影響する程負けたら昼寝でもして次のトレードまで時間を空ける事」
「損を最小に抑えて、短期間で大儲け出来る数少ないチャンスのために資金を保留する事」
「トレードで運の要素は長い目で見たら0だが、個々のトレードは全てが運。問題は戦略の取り方。毎回53%の確率でうまく行く方法を取れば、長い目で見たら100%うまくいくかもしれない」

→スロットで機械割100%以上の台(設定4~6)を1年間打ち続けたら、1日で負ける事はあっても、必ずトータル収支がプラスになるのと同じ理屈ですね
「トレードで一番重要なのは大きなトレンドに確実に乗っていかなければいけないという事。ただし株式は別。個別株の値動きはコモディティに比べてランダムに動く」
→彼はトレンドフォローシステムのトレーダーですが、株式についてはランダムウォーク仮説に近い考えをしているようです
「トレーダーの犯す最悪のミスは大きな収益機会(トレンド)を逃す事」
→彼の収益の95%は、5%の取引からもたらされている=損少利大で少ない勝利で爆益を掴む
「一般人の多くの誤解は、相場は合理的だと思い込む事」
→効率的市場仮説を否定している
「テクニカルな要素はファンダメンタルよりも重要ではないという信仰は間違い」
「自己勘定でトレード出来るのに他人の金も運用しているのはリスクがないから」

→すげえ事をぶっちゃけてますね。他人の金なら失敗して0円になっても、確かに自分のリスクも0です。
→彼はこの後考えを変えたようで、確かに金銭的なリスクは0ですが、責任感・プレッシャーなどの心理的なリスクが激しい事から他人の資金運用から手を引いていった
「多くの人がトレンドフォローでテクニカルトレードをするようになり勝てなくなった。それはテクニカルがファンダに勝利した事を示しているが、皮肉にもその勝利はテクニカルの価値を低めてしまった」
「トレンドフォローシステムは機能しなくなる日はいつか来るだろう。そして良いシステムを開発するのは一層難しくなる。しかし勝つ戦略としては、多くのトレンドフォローシステムが行われている中期を避けて短期か長期でトレードをすればよい」
「(初心者への助言として)小さくトレードしなさい。なぜなら、初めのうちはそれ以上悪くなりえないほど出来が悪いからだ。自分のミスから勉強しなさい。自分の資金の日々の増減に振り回されてはいけない。一回一回のトレードの結果が持つランダムな性格ではなく、自分が正しいことをやっているかどうかに焦点を当てなさい」

→この人は伝説的なトレーダーではあるが、失敗も多く、かなりの損もしています。
※この人は資金管理の重要性を認識し、教え子であるタートルズに厳格なポジションサイズの教育をしておきならが、自らは資金管理のミスが原因で破産しています。

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上の3人は『一章 先物と通貨』の途中までで、全体の1/5ぐらいの内容です。
二章こそ我々に役立つ『株式トレーダー』についてです。

備忘録でまとめているので、随時また気が向いたら続きを記事にします。
気になる人は有名な本ですし、買ってみては。



↓いっぱい続編出てるみたいです。例えばこれとか


↓これがいいらしいです。


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