2017-01-15 01:13 | カテゴリ:勉強や投資情報
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『マーケットの魔術師』の感想の続きです。
株式編は面白くてためになるので、一人ずつ掘り下げています。
↓前記事はコチラ
『マーケットの魔術師』感想 「先物と通貨」その1
『マーケットの魔術師』感想 「先物と通貨」その2
『マーケットの魔術師』感想 「株式トレーダー」マイケル・スタインハルト
『マーケットの魔術師』感想 「株式トレーダー」ウィリアム・オニール
『マーケットの魔術師』感想 「株式トレーダー」デビッド・ライアン
『マーケットの魔術師』感想 「株式トレーダー」マーティ・シュワルツ
『マーケットの魔術師』感想 「株式トレーダー」ジム・ロジャース

マーク・ワインスタイン

▼経歴▼
1972年 不動産ブローカーの時に商品先物トレード開始
→8400ドルの資金を三日で7800ドル損して退場
→不動産の仕事を毎日して資金を貯めて復帰
1975年頃 100万ドル達成
→大失敗
→友達とオプション取引を開始
1980年 一人でトレード開始
→何でもトレードするようになる

▼成績▼
勝率99%以上の人智を超えた天才

▼手法▼
あらゆるテクニカル(チャート、エリオット波動、ギャン分析、フィボナッチ数列、サイクルズ、センチメント、移動平均、オシレーター、乖離率、騰落ライン、プット・コール・レシオ等々)を経験と勘で総合的に解釈する独自のテクニカル分析
勿論この高い勝率は短期(数分~数時間)のデイトレードにより実現されている

▼本著要点▼
「リスクコントロールはしていない。自分の感覚に頼っていた。今でもね。」
→いきなりすげえ事言ってんな
「最初勝てるようになるまで、昼も夜も休みもなしでトレードの事ばかり考えていた。寝なくてよければ24時間考えていただろう。次々と友達をなくしていった。もうお金のためでなく、相場を攻略するゲームに挑戦しているようだった」
「お金に余裕が出来てから余暇を楽しむ事が出来てヨーロッパ旅行で一目ぼれした城を買おうと思った。35万ドルで安かった(今なら500万ドル)」
→はい、フラグ立ちましたよ!↓そしてこうなりました。
「それで35万ドルを稼ぐために大きく大豆を買った。初日+25%で引けた。しかしこの時、稼ぎたい金額から目標値を逆算するという最大のミスを犯していた。リスクに対してポジションが大きすぎた。翌日ストップ安張り付きとなり売りたくても売れなくなった。次の日ブローカーの店頭へ行って見ていたが、やはりストップ安張り付きで売れなかった。夜も眠れなくなり、なんとか売れるように祈るだけだった。もう店頭にも行かなくなった。僕の事を羨ましがっていた他のトレーダーが僕の失敗を笑っていたからだ。5日連続ストップ安で売れ、60万ドル以上損をした(口座資金150万ドル)。公園へ行ってそこで出会った少女の手を取り、膝に涙を流した。もはや精神病患者だった。トレードを止めようと思った。」
→調子に乗ったら負ける。みんなこれやってますね。
「今まで一度もショートをした事がなかった。非国民のやる事だと思っていた。大豆の失敗でその考えは変わった。ロングだろうとショートだろうと、大差ないと考えるようになった。」
→2、3か月後、商品ではなく(懲りていたので)株式トレーダーとして復帰
「個別株は驚く程値動きがゆっくりで、レバレッジが効いたコモディティが恋しくなった。株トレードでは食べていけると思えなかった。ちょうどオプションをしていた友人に出会った。」
→はい!またしてもフラグが立ちましたよ!↓そしてこうなりました。
「友達のアドバイスに従ってテレダイン社のコール・オプションを4万ドル買って、完全に0ドルになった。二日間行方不明になってやった。友達からの連絡にも応答しなかった。」
→しかし、友達が優秀だったのです
「友達は別口座で僕に教えたのと逆のポジションを取っており、それは僕のトレードだと言った。すなわち僕は損をしていなかった。友達は僕に人を信用してはいけないという事を教えたかった。優秀なトレーダーになるために不可欠な自立心の重要性を教えたかったのだ」
→ワインスタインは友達のその教えを守り、友達は優秀なオプショントレーダーだったので多くの事を学びながら、友達がやっていたテープリーディングでなく、ワインスタイン独自のテクニカル分析を開発し勝てるようになる。友達はテクニカル否定論者だったにもかかわらず。
「勝てるようになってからもトラウマで大豆には手を出さなかったが、経験を積みコモディティで儲ける事は難しくないと悟った時に、大豆が底値になったと思った。しかし10年前に愛する妻を殺されて復讐の機会をじっと待っているシチリア人のように待った。そしてテクニカル的に本当の底だと確信した時に買った。そして勝った。前の損をそっくり取り返した。まさにカタルシス(浄化)だった」
「(収益の最大の落ち込みは何%か聞かれ)あまり損をしたことがないから、その手の数字は分からない。え?一番損をした月?それもない。え?一番損をした週?それもない。僕は週単位でも損をした事がないんだ。日単位ならあるけど」
→真の天才ですね!テクニカルとかファンダとか超越してますよっ!!彼のテクニカルトレードの特徴はその驚異的な勝率です。そしてそれはにわかには信じられない事なので著者は「損した週の事を忘れているんじゃないか?」と聞きます。
「いや、負けたトレードは全て覚えているよ。過去二年間に三日負けた。何千というトレードの内、負けたのは17回あった。その内9回はモニターの故障によるものだよ。」
→勝率50%越えすら難しく、75%なら凄いのに、99%以上の勝率は、著者には信じられなかったようで売買報告書(オプションのトレードコンテストの結果で、確かに三カ月1回も負けずに10万ドルを90万ドルにしていた)を見せてもらったり、共通の友人に聞いたりしたようですが、確かに99%以上の勝率のようでした。
「(どうして勝率が高いのか聞かれ)多分、相場をすごく怖がっているからだ。僕だけでなく優秀なトレーダーは相場に対して臆病だと思う。その恐怖心がタイミングを正確なものにしてきた。相場が変だと感じたらトレードはしない。これまでの経験と正確なシステムが合致したタイミング、ここだという時しかトレードしない」
→やはり高い勝率を得るためにはイン・アウトのタイミングが命のようで、そのタイミングは↓のようなテクニカル分析の結果のようです
「チャート、エリオット波動、ギャン分析、フィボナッチ数列、サイクルズ、センチメント、移動平均、オシレーター、乖離率、騰落ライン、プット・コール・レシオ等々)を、それぞれの指標がどのような時に機能するかを理解しておき、経験と勘によって使い分ける。常に同じように相場にアプローチする数学的なシステムがうまく機能するとは思わない。自分自身をシステムにして常に変化させている」
→つまり、テクニカル分析によるシステムトレードでは無理で、「テクニカル分析+経験+進化」によりこの驚異的な勝率を達成しているという事です。

この天才が信条にしているトレードルール
1.いつも宿題をやること
2.傲慢にならずに常に謙虚
3.自分の限界を知る
4.独自性を持つ
5.機が熟するまでトレードしない
6.同じトレード戦略に固執するのではなく、市場の変化に対応出来る柔軟性が必要
7.一度儲けても満足してはいけない。何より難しいのは儲け続ける事
最後に、初心者へのアドバイスとして
「どうして損してしまうのかを学ぶべき」

ワインスタインの勝率は、同じテクニカル派の著者をして、同じテクニカル派だからこそ理解不能であり、また著者はランダムウォーク仮説を信じていないが、短期的(日中)な値動きはランダムであるという信念を持っていたのを、ワインスタインへのインタビューで一刀両断にされてしまったようです。

というか、勝率99%以上は予知能力者以外不可能な人智を超えた神の領域ですよね。塩漬けマンもいまだに彼の存在が信じられないです。




↓いっぱい続編出てるみたいです。例えばこれとか


↓これがいいらしいです。


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