2015-07-04 13:03 | カテゴリ:所見日記
最近何かとIT企業が賑わっていますよね。
中には、これはダメだろう・・・っていうIT企業も暴騰しています。

ダメとイイの境目・・・これを元SEの視点から書こうと思います。

IT企業には二種類あります。
・製品、サービスを売る企業
・人を売る企業

前者は自社開発ソフト(パッケージソフトとか)を売ったり、ヤフーや価格.comやソシャゲ銘柄のようにサービスを売ります。
後者は技術者派遣や、企業のシステム開発を請け負う会社です。

勿論投資・投機関わらず、魅力的なのは前者です。
後者は構造的にダメです。

後者の会社は自社の技術者に基本的な値段がついています。
プログラマー 1人月50万
SE 1人月70万
PL 1人月100万
PM 1人月150万
コンサル 1人月200万

といった感じです。
この値段で技術者派遣を行ったり、システム開発を請負ます。

つまり、プログラマー3人、SE1人、PL1人の案件を受注したら、売上は1人月320万という事です。
そして社員の数は有限です。
つまり、売上の上限って決まっています
つまり、期中での売上増加に伴う利益増加って起こりにくいです。
※大量に中途採用とかしたら別ですけど

むしろ、仕事がなくて、技術者が遊んでいると、売上・利益はどんどん減っていきます。
なので、この手の会社の営業は、大きな案件が終るタイミングとかで、しっかり別の案件を取ってきて、いかに効率よく技術者を配置して、遊んでいる技術者がいないようにするかが至上命題となります。

そのためには、無理な案件も取ってしまいます。
これがデスマーチ(不採算で激務で鬱病多数で、死に向かって行進するプロジェクト)の原因です。

また、こうなると、営業が売上を上げよういう意識が希薄となり、いかに人を配置するかのみに注力するようになります。
つまり人脈を広げて、必要な時に必要な案件を取ってこれて、自社・他社問わず必要な人材を配置出来るスキルが大事なのです。
普通の会社の営業とちょっと違いますよね。。。

なので、昔うたプリがバグだらけで開発会社が変更になった時に、開発会社候補の銘柄が暴騰しましたよね。
あれ意味不明でした。

開発会社からしたら、上記のように技術者の値段は決まっていて、大体その辺で仕事を受注するので、うたプリ開発だろうが、別の仕事だろうが、儲けは同じです。
そしてうたプリがなければ、営業が頑張って別の仕事を探して、技術者が遊ばないようにするでしょう。

つまり、うたプリを受注しようが、しまいが、開発会社の売上・利益はたいして変わりません。
※ソシャゲに関しては開発会社が激安で請け負う変わりに、ソシャゲの売上に応じたマージンを受け取る契約が主流となっており、その場合は上記の限りではありません。
※ということは、ソシャゲ開発会社の株を買う場合は、どういう契約しているかって凄く大事です。

このような後者の会社が利益を上げるには主に二つの方法があります。
・一次請けを増やす・・・一次請けの方が単価高いですからね。ただし、会社の信頼と実績が必要
・案件を沢山受注する(※自社社員が足りない場合は技術者派遣利用)・・・技術者派遣利用すると利益は少ないですが売上は増えます

なので、この手の会社の横の繋がりは強いです。
技術者が足りない、又は遊んでいる時に、お互いに技術者を派遣しあうのです。

ここまで読んでいただければ、後者の会社って、材料が出たからと言って、投機家が期待する程利益を上げられないと分かっていただけると思います。

例えば今マイナンバーで絶賛暴騰しているジャパンシステムってがっつり後者の会社です・・・
ただ、最近はセキュリティの自社開発ソフトを売ったり、昔から持っているFASTという地方自治体向けパッケージのノウハウを活かしてマイナンバーを頑張っているようなので、前者の割合を増やそうと頑張っているのかもしれませんが。

そして一つ言えることは、マネーゲームなのでそんなのは関係なしに株価は上がるという事です。

まぁ、よく分からないIT企業をPFに入れている人は、どちらの会社なのか確認した方がいいですよ。

ただし、後者の会社にも勿論メリットがあります。
・堅実に成長出来る
・リスクが少ない

※前者の会社なんて、1億かけて自社製品作っても、売れなければ、大損ですからね。。。売っている間の技術者や営業の人件費も馬鹿になりません。また売れたとしても、今度はサポートとかで常時技術者を置いておかなければならず、その技術者の人件費ぐらいは賄えるぐらい売れ続けて(※これが大変!!)くれないと、赤字垂れ流しになります。

問題はその「堅実な成長」我々が期待する程ではない事が多いということです。
また、後者の会社は市況の影響をモロに受けます
リーマンショックの時、後者の会社は仕事がなくなって、技術者が遊びまくって、危機的状況になる会社多数でした。
遊んでいる技術者に給料払えないので、自宅待機とかになったという話しをよく聞きました。
まぁ今は日本経済絶好調なので、そこは問題ないでしょうが。

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